JWP格付け検討会を開催しました

2025年7月22日(火)、北海道の各牧場で刈り取られた羊毛が愛知県一宮の国島株式会社に集まり、JWP(ジャパンウールプロジェクト)による格付け検討会が行われました。

今年は23牧場からおよそ3.8トンの原毛が集まり、JWP関係者・協力者をはじめ、名古屋芸術大学、南アルプス子どもの村小学校、その他学校関係者、そして多数の牧場関係者も含め、合計88名が参加しました。

格付け評価は、スタイル(色、汚れ、歩留まり)、VM(植物性夾雑物)、スカーティング(損傷部位の除去)、繊維長(紡績適性)といった項目で実施され、今年は事前に繊度の測定も行われたことで、より客観的な評価が可能となりました。

昨年度の反省を踏まえ、今年は刈り取りマニュアルを事前に配布し、北海道で講演会を実施した結果、原毛の品質は全体的に大きく向上しました。特に山本雪さんの指導の下、南アルプス子どもの村小学校の児童の皆さんが自ら毛刈りを行い持参したフリースには、おどろかされました。

作業は倉庫内にブルーシートを設置した屋外スペースで行われ、空調がない中、扇風機のみという厳しい環境ではありましたが、学生をはじめとした参加者の皆さんが意欲的に取り組まれ、山本雪さんによるスカーティング指導も大変有意義な学びの場となりました。

「よい製品は、よい原料から生まれる」—— 参加者一人ひとりがその意識を共有し、国産羊毛の価値を再認識する貴重な一日となりました。

関係者の皆様、ご協力ありがとうございました。
(ジャパンウールにご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。)

JWP